 |
2006.12 |
11件目となる遊休農地提供希望者との交渉を開始。 |
|
|
 |
借入による遊休農地の再利用と就農促進を兼ねた、生産・販売一貫型青果物卸売事業。 |
 |
有限会社マルイチ酒井商店
代表取締役 酒井藏義
〒424-0038
静岡県静岡市清水区西久保213−6
TEL:0543-66-0515 FAX:0543-66-0516 |
 |
遊休農地提供者氏名(山梨県鳴沢村)
小林とく子 朝比奈郁枝 渡辺国美 三浦 進
梶原重徳 梶原ヨシ江 小林茂樹
小林利正 小林安男 小林あき子 |
 |
過疎高齢地域(山梨県鳴沢村)の遊休農地再利用と若年就農者の育成を兼ねた生産物(キャベツ・大根)の維持・増産。 |
 |
本業である青果物卸売業の全国への販売ルートを新規就農者に提供することで、安定した農業収入を確保し、土地所有者の高齢化で荒廃していく遊休農地の再利用を図る。
作付面積は3年間で約倍増(H18.11現在、160a)の300aを予定。 |
 |
・
農業者の高齢化と後継者不足による遊休農地の拡大。
・ ポジティブリスト作成等の煩雑な管理義務。
・ アジアの発展に伴う農産物輸入量減少の懸念。 |
 |
1960年 |
本業である青果物卸売業において、先代経営者が鳴沢村農業者との取引開始 |
1976年 |
全国への販売ルート拡張の結果、キャベツ、大根の生産量を数十倍に拡大。 |
1995年 |
高齢化による遊休農地の増加や後継者不足で出荷物が減少。売上の低下が目立ち始める。 |
2000年 |
遊休農地再利用対策として借入による再利用の検討・準備開始。 |
2003年 |
2件の農家の理解を得る。遊休農地の提供を受け本事業開始。現在に至る。 |
|
 |
内訳 |
H15 |
H16 |
H17 |
H18 |
H19 |
H20 |
H21 |
借入遊休農地面積 |
30a |
100a |
120a |
160a |
200a |
250a |
300a |
売上高 |
1,200 |
3,000 |
4,500 |
7,500 |
10,000 |
16,000 |
20,000 |
肥料・農薬 |
100 |
550 |
700 |
800 |
900 |
1,350 |
1,600 |
対売上 |
8.33% |
18.33% |
15.56% |
10.67% |
9.00% |
8.44% |
8.00% |
人件費・諸経費 |
1,042 |
2,140 |
3,574 |
4,437 |
7,100 |
11,450 |
14,400 |
対売上 |
86.83% |
71.33% |
79.42% |
59.16% |
71.00% |
71.56% |
72.00% |
純利益 |
58 |
310 |
226 |
2,263 |
2,000 |
3,200 |
4,000 |
対売上 |
4.83% |
10.33% |
5.02% |
30.17% |
20.00% |
20.00% |
20.00% |
※ H19以降は予測数値。
※ 諸経費について:市場手数料、運賃、燃料費、借地代、ダンボール代等
※ 売上高は相場変動の影響が大きいため、面積に対する経費の割合に比べ比例しにくい。 |
 |
@新規就農者育成
・小型耕農機の購入・活用による若手就農者の雇用促進
(現在9名、平均年齢50.2歳。30代2名、20代1名)。
・期間雇用の拡大(パート雇用が主)
A 地産地消への取り組み
・収穫量的に全国配送ルートを生かした大量出荷先の提供が活動の中心となる。
B 遊休農地の有効活用
・現状モデルの拡大と高齢農業者への積極的な借地経営指導。
C品質維持を前提とした効率経営への取り組み
・ポジティブリスト管理の指導。 |
借入による遊休農地の活用は、新たな雇用機会と高齢農家に指導者としての役割を提供できるため、農地の引継ぎだけでなく、農業技術の引継ぎも実現できる。結果、市民農園などにみられる趣味的作業とは異なる、高品質かつ生産性の高い作業の継続が可能となり、職業としての農業者の育成に貢献できる有効なビジネスモデルである。 |